【vol.107】文章にKissを

こんばんは、鈴木です。

この間、英文Eメールを読んでいて

不思議な経験をしました。

1段落分くらいの内容を読んだところで

知らない単語は1つも無いのに、

全く意味が頭に入ってこないのです。

もう一度読み直したら原因がわかりました。

1文がなんと60語も。

これはさすがに長すぎます。

結局この件は、電話してようやく

理解できました。

一文はもう少し短くしましょう。

(といってもこれは英語ネイティブでない

外国人の実務家の文章なので、生徒さんの文章を

あげつらっているわけではありません。)

英語ネイティブも日本語ネイティブも、

一般的に子供から大人になるにつれて

一文の語数というのは増えていきます。

なので、ビジネス文書ではあまりに

一文が短すぎるものは子供っぽく

見えてしまうことがあります。

とすれば、最初は短くても良いですが、

例えば接続詞や関係代名詞

を効果的に使って、それなりに情報を含んだ文というのも

ゆくゆくは書けるようになりたいものです。

例)

The woman is a doctor.

その女性は医者です。

She lives next door.

彼女は隣に住んでいます。

→The woman who lives next door is a doctor.

隣に住む女性は医者です。

ただし、ある程度できるようになると、

今度は冗長な文を書いてしまう傾向があるんですね。

そうなると今度はいかに削るかです。

その時の判断基準は、自分が書く文章の

目的です。

小説家になるにはレトリックを自在に使いこなす

ことも必要かもしれません。だとすると、ある程度

文は長めになることが予想されます。

しかし、ビジネス文書を書く際には

常にKISSが求められると言われます。

ロックじゃないですよ。

Kissとは

Keep

It

Short &

Simple

の略で、文字通り、書いているものを短く、

シンプルに保つように

ということを頭文字で表したものです。

洋書のビジネスライティング本を

見ると、必ずと言っていいほど

このKissについて書いてあります。

日本語の文章本でも同じですけどね。

例えば

『文章力の基本』 阿部紘久著 http://bit.ly/1BzkaTG

には一番最初に

短く言い切る勇気を持て。

という趣旨のことが書いてあります。

このメルマガも実はスマホで

読まれることを意識して、かなり

短く文章を区切っています。

なので、昔ブログに書いていた

文体と比べると同じ自分の

文章でも若干違うんですよね。

文章表現というのは奥が深いですね。

鈴木 大介

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