【vol.116】聞き流さない

こんばんは、鈴木です。

今日もギリギリまでセミナー準備です。

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今日はTOEIC Part1の基本について
考えてみたいと思います。

写真があって一番とっつきやすい
パートですよね。

10問あって、毎回7−8問は
人間が、残りは風景や物が中心
となった写真が出題されます。

これはPart1に限りませんが
前半は易しく、後半が難しいです。

Part1の前半、つまり基本的な
問題で一番意識したいのは、
とにかくまずは動詞に注目する
ということです。

英語はSV(主語と動詞)
が中心となって意味の骨格を形成します。

Part1の前半では主語がABCD全て
同じだったり、聞き分けが簡単に
できるものが中心となるため、
余計に動詞に着目することが
大切です。

もちろん最終的には、Part1くらいの長さなら
最初から最後まで全部聞き取れます、
というレベルを目指して欲しいのですが、
慣れないうちは動詞を意識することから
始めてみましょう。

慣れていない人はポイントがわからないので
どうしてもなんとなくさらっと聞き流す
傾向にあります。

そうすると、最後の単語(特に名詞)
でひっかかるように
製作側は作っているのです。

例えば、

A woman is tying a scarf.

という選択肢があったとします。

写真はスカーフを巻いた女性が
帽子を手にとって眺めているとします。

これをなんとなく聞き流すと
最後のscarfだけが耳に残りやすい
わけですね。これは

1.物理的に最後の音だから
2.名詞だからはっきり発音される

という2つの理由です。

でも、tyingというのはtie(〜を結ぶ)
という言葉の進行形ですから、
「現在結んでいるところだ」
ということになるわけです。

女性はもう既に巻いているのだから
「今結んでいる」というさっきの選択肢を
選ぶと不正解になります。

これなんかは最後に来る単語だけで
聞き分けようとするとひっかかる典型例です。

もちろん、動詞ではなくて、文の
最後にくる前置詞句(場所など)
で正否が決まる問題もありますが、
今日はまず基本を理解するために
動詞を強調させてもらいました。

今までリスニングとはなんとなく聞こえてくる
ものだと思っていた人は、考えを
変えて、ポイントを絞って聞く練習を
してみてください。

なんとなく聞こえるのは聴力の問題なので、
ヒアリングです。リスニングがなぜリスニング
と言うかといえば、英語のlistenは意識を
向けて聞くこと(= to pay attention to a sound)
だからです。

この違いを意識してみてくださいね。

鈴木 大介

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