【vol.050】妻が二人

こんばんは、鈴木です。

今日は現在アメリカの高校に通う女子高生

にTOEIC&文法の授業でした。

 

アメリカで日常的に英語に触れているので、

リスニングなどはある程度できるのですが、

文法になるとさっぱりとのことでした。

彼女から質問されたのが、

「関係代名詞のカンマありとなしで

何が違うのか?」

ということです。

 

アメリカでの文法の授業中に

先生が

「これは結構違うのよ」

ということを力説しているのは

わかったそうなのですが、具体的に何が

違うのか、いまいちわからなかった

とのことでした。

 

こういう文法事項は確かに

母国語で説明を聞いた方が

きっと早いと思います。

 

The woman who lives next door is a doctor.

(隣に住む女性は医者だ)

 

このwho以下、next doorまでの部分を

関係代名詞節と言って、どんなThe woman

かということを説明(修飾)します。

 

ただ、これには隠れたニュアンスが

あって、それは

「近所にはいろいろな女性が住んでいる中で

隣に住んでいるその女性」というように、

“他から区別する”ということです。

 

このように、名詞(先行詞:ここではthe woman)

と関係代名詞の間をカンマで区切らない

用法を制限用法と呼びます。

 

一方、 My brother Jim, who lives in Houston, is a doctor.

というときには、Jimとwhoの間はカンマで区切ります。

なぜかというと、brotherのJimは一人しかいないので、

他から区別する必要はないからです。

こういう時は、単純に、「Jimがどんな人か」という”情報を

追加”しているだけです。

 

こういうのを非制限用法(継続用法)と呼びます。

呼び名は覚えなくても良いのですが、

彼女のアメリカ人の先生が言う通り、

違いは意識しておく必要がありますね。

 

例えば、The wife who lives in Osaka〜

と制限用法で書いてしまうと、

「他にもwifeがいる中で

“大阪に住んでいる”wife」は

という意味になってしまうので、

気をつけましょう。

 

と、このくらいは文脈でわかるので半分冗談ですが、

ビジネスでは意味が全く変わってしまうもの

に関しては、まじめに使い分けたいところです。

 

鈴木 大介

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