【vol.691】彼が帰ってきたら

語法文法

そろそろ新学期のスタートも

近づいてきました。

夕方から8.6kmのRunで

汗を流しつつ、文書作成と添削、

翻訳作業の続きを進めました。

ボクサーが試合に向けて体を

作るように、徐々に

整えていきたいと思います。

【メインコンテンツ】

今日は次の英訳を考えてみましょう。

*********************************

彼が帰ってきたら、話すよ。

*********************************

*********************************

*When he came back, I will talk to him.

(誤った文です)

*********************************

日本語だと、帰って「きた」ら

なので、直訳するとこのようになると思います。

でもこれ英語的にはおかしいです。

英語の時制では「帰ってくる」のは

これから先のことなので、

過去形(came)では一致しないんですね。

正しくは

*********************************

When he comes back, I will talk to him.

*********************************

と言います。

comeは未来のことですが、

whenやifなど、時や条件を表す

副詞節では未来のことも現在形で

表します。

最初の例のように、母国語の影響を受けることを

「言語転移」と言ったりします。

これは大人が外国語を学ぶ時には誰もが

良くも悪くも避けられないわけですが、

文法を意識することで悪い方を回避できることも

あります。

全てにおいて「正しい」英語でなくても

良いと個人的には思います。

ただ時制は正しくないと通じないので

今日の内容は押さえておきたいポイント

ですね。

出典:白井恭弘著『外国語学習の科学』岩波新書

コメント

タイトルとURLをコピーしました