昨日の続きで、主にPart3,4を念頭に置いた話です。
リスニングでは、大事なところは強調して
声にします。
だから声が少し大きくなったり、ゆっくりはっきり
になったりします。
ただ、これって品詞である程度分類できるのは
知っていますか?
内容語と言って、その単語自体が
意味を持つ
名詞、動詞、形容詞、副詞
達は、はっきりと発音されることが
多いです。(他も強調される場合が
ありますが、ここでは大枠をとらえてください)
品詞はある程度わかるけど、リスニングに
慣れていないという人は、
復習の時に、この4つの品詞をトランスクリプトで
マークしてからその音が他と違うか意識しながら
聞いてみると、リスニング力が磨かれます。
リーディングの対策も同時に出来て効率的です。
解答の決め手になる部分は
だいたいこの内容語のところに
あります。
反対に、機能語と言って、
その単語自体には情報量が少ない
言葉は弱くあっさり目に
発音されます。
内容語以外のものが機能語
です。例えば代名詞、冠詞、前置詞、
接続詞などです。
機能語は特に
「強形と弱形」
の違いを知っておくことが
大事です。
例えば前置詞のofをイメージしてください。
強形は オブ と発音します。
こちらはお馴染みですね。
弱形は前後の単語にも影響されますが
ア、アブ、ヴ、といったあたりです。
(もし文字化けしていたら”小さいア”だと
思ってください)
ポイントはオブとは聞こえないということです。
会話の中では弱形が基本形です。
強形というのは強調したいときのみです。
つまり、会話ではほとんどオブとは聞こえず、
ofは「ヴ」や「アブ」というのが正しい発音だと
いうことですね。
問題は、僕らは単語を習うときに
機能語を強形でしか認識できていない
ということなんです。
でもほとんどの場合は会話の中では
弱形でしか発音されないと。
このそもそもの認識のズレが、聞き取りが
なかなかできない原因の1つです。
これは以前、1万円のリスニングセミナーの
中で語った内容です。そのとき
参加していただいた方の声がこちら。
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■参加者の声
大変勉強になりました。弾音化、強形・弱形の違いなど これまで意識してこなかった点を言語化してわかり易く 頭にインストールして頂いたので、とても有難かったです。士業 K.S様
内容盛り沢山でありがとうございました。 発音の練習をすることでもっと聞き取りも良く出来るようになりそうです。 音のつながりをマークして見ながら聞くと、こう使われているんだと 意識できて良かったです。 経営者 A.F様
今まであまり意識がいっていなかった英語の音の特殊性に 焦点をおいてわかりやすく解説していただいたため、 今まで聞き取りにくかった発音も聞けるようになってきました。 経理 K.S様
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こういった音変化についての知識を
自分の中にインストールしていくことも
学習のある段階では重要です。
むしろこれが無いと慣れだけで
対応することになりますから、
できるようになるまで人より時間がかかったり、
あるところで伸び悩んだりすることがあります。
今度のTOEIC講座のリスニングの回
では、この音変化についても
扱っていきますよ。
ということで、リスニングの
感覚を磨くには着眼点を変えてみよう
というのが今日のポイントでした。
鈴木 大介
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