今日のタイトルですが、おかしい
と感じませんでしたか?
意味はわかるけど、おかしいと
感じる人が大半ではないかと思います。
昨日イチローがタイ・カッブの記録を
日米通算で塗り替えて話題になりましたね。
タイ・カッブのお孫さんのインタビュー
記事を読んでいたら、このフレーズが
日本語訳で使われていて、違和感を感じたの
で取り上げてみました。
気性は「荒い」ですよね。
短いと言うなら
「気が短い」
です。
と言っても、目的は揚げ足をとること
ではありません。
日本語ではありますが、コロケーションに
ついて意識するきっかけになるといいなと
思ったので、取り上げてみました。
こういった正しい(=相性の良い)言葉の
組み合わせのことをコロケーション
と言います。
考えてみれば、
「気性が短い」も
別に文法的には間違ってい
ないわけですよね。
でもおかしいと
感じてしまうと。
この違和感の正体を使用件数の
点から調べてみます。
Googleのフレーズ検索では
以下の通りです。(2015.8.17現在)
“気性が短い” 6件
“気が短い” 366,000件
“気性が荒い” 149,000件
6件ということは、誤用か、少なくとも
ほとんど使う人はいないフレーズだと
いうことがわかると思います。
言葉は例え間違っていると言われても、
使う人が多ければ、それが正しくなる
という側面があります。
ただ、この「気性が短い」に
関してはそうはならなそうですね。
基本的な英文法ができるようになってきたら、
次のステップとしてこのコロケーションを
より意識していくと良いです。
といっても試験対策でなければドリルを
ガリガリやる必要はなくて、やはり一番良いのは
インプットを通じて自然な英語に触れる
機会を増やしていくことでしょうね。
その上で、アウトプットではコロケーションを
重視して修正してもらうようにすると
上達しますよ。
最後に、
英語では気が短いと言いたい時は、
hot-tempered
short-tempered
などの言葉が使えます。
鈴木 大介
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