【vol.101】ロンドンでの大失敗

こんばんは、鈴木です。

2003年ごろ、ロンドンに語学留学をしていました。

日本にいると、なかなかイギリスまで足を

延ばす機会も少ないので、ある時母親に

「この機会にイギリスを旅行したい」

と言われ、計画することにしました。

最初の目的地はネス湖で有名なインバネスです。

インバネスというのは、イギリスの北端近く

にある小さな田舎町です。

そこから南下して、スコットランドの首都エジンバラ、

ピーターラビットで有名な湖水地方

を回り、ロンドンへ戻るプランを立てました。

インバネスはロンドンからは飛行機で約1時間

の距離なので、LCC(格安航空)で

行くことにしました。

国内線で、しかもLCCなので、ヒースロー

空港ではなく、小さな空港です。

チェックインカウンターで、

担当者と話した後、手荷物のX線検査に

向かうときに、担当者が

「xxxxxx?」

と聞いてきました。当時留学中では

ありましたが、まだまだリスニングは

全くダメでしたので、聞き取れなかったんですね。

普段の会話なら

「Could you say that again?」

など、何かしら言って聞き返すところですが、

この時は特に何かの会話というよりは、

単なる手続きの一部という様子でしたので、

適当に

「Yes, Yes,」

と返事をしていました。

そしたら相手は急に

「Y, Yes?」

と言って目つきが変わったのです。

そして、急にトランシーバーで

他の人に連絡を取り始め、

私は腕を掴まれ、裏に連れて行かれました。

心配そうに見つめる母親を残して…

その後わかったことですが、

その人は手続きの一環として、

「見知らぬ人から預かった物は

ありませんか?」

(Has anyone unknown to you asked you

to carry an item on this flight?)

という趣旨のことを聞いていたんですね。

これに「Yes!」と答えているわけだから

それは捕まります。まさにNoと言えない

日本人でした。

警備室で荷物を全部広げられながら

なんとか「誤解だ!」ということを

説明し、飛行機には乗ることが

できました。

親にも事情を説明しましたが、

「あんた本当に英語勉強してるの?」

と突っ込まれる始末でした。

当時はそういう質問がされるという一般常識

がなかったのもありますが、英語の聞き取りが

できなくて、このような恥をかいたわけです。

そんな僕が、なぜTOEICで満点を

取れるようになり、英検1級のリスニング

でも満点を取り、語学学校のリスニング・トレーニングを

担当できるようになったのか。

英語の音に慣れたから?

留学したから?

それらもゼロではありませんが、

まとめると、以下の3つです。

1.英語の音変化がわかったから

ofとhaveという単語があります。

この2つは普通の会話の中では

同じ音で発音されるって言われて

ピンときますか?

ほとんどの方は

「え、ofはオブでhaveはハブでしょ?

全然違うよ。」

と思うのではないでしょうか?

文脈にもよるのですが、

ざっくり言えばどちらも弱い「ブ」

です。

これは音変化のほんの一例に過ぎないのですが、

こういった音変化について

なぜそうなのか?

ということがわかると

他でも応用が利いて、聞き取りが

しやすくなります。

2.練習方法がわかったから

海外の語学学校で、リスニングの

トレーニングというものを

体系立てて教えてくれるところは

少ないように思います。

むしろ、日本のほうが通訳になるための

訓練法などを通じてきっちり学べる

環境にある気がします。

また、確かに海外にいれば聴き取りの力は伸びますが、

多くの方を教えてきて、

例えば「アメリカに5年いました」

という方でもあまり細部は聞き取れていないんだな

ということがわかりました。

なんとなく聞き流すだけだと、

わかるところ以上に英語を処理しなくなるので

ある程度で止まってしまいます。(もちろんそれで十分という人も

いると思いますが、それで満足できない人向けて書いて

います。)

逆に、海外にはほとんどいったことがないけど、

TOEICはいつも990点という人もいます。

テスト対策という視点は別として、

日本にいながらリスニング力を身につけた人は

みな多かれ少なかれシャドーイングやディクテーション

といった練習をしています。

ただ、

「それって何?」

「知ってるけど自分のやり方であってるかな?」

という疑問を持つ方も多いかもしれません。

3.多聴

これらを踏まえた上で、やはりたくさんの量を聴くという

「多聴」は欠かせません。でも何をどうやって、どのくらい

聞けばいいのでしょう?

結局これらは「聴き取りの

質と量を高める」ということを言っている

だけなのですが、

言うは易し行うは難し

です。

そもそもこの中に知らない

ことがあれば、それは

行いようも無いですしね。

知った上で、継続的にトレーニング

を行うことです。

これら一連の流れをマスターすることで、

YouTubeや海外ドラマを

字幕無しで理解できるという世界に

行くことができます。

とは言え、このメルマガを読んだだけで

これらができるようになるのは至難のわざです。

そこで、リスリング力を身につけたい

あなたに実際にできるようになってもらうために

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鈴木 大介

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