こんばんは、鈴木です。
今日は現在アメリカの高校に通う女子高生
にTOEIC&文法の授業でした。
アメリカで日常的に英語に触れているので、
リスニングなどはある程度できるのですが、
文法になるとさっぱりとのことでした。
彼女から質問されたのが、
「関係代名詞のカンマありとなしで
何が違うのか?」
ということです。
アメリカでの文法の授業中に
先生が
「これは結構違うのよ」
ということを力説しているのは
わかったそうなのですが、具体的に何が
違うのか、いまいちわからなかった
とのことでした。
こういう文法事項は確かに
母国語で説明を聞いた方が
きっと早いと思います。
The woman who lives next door is a doctor.
(隣に住む女性は医者だ)
このwho以下、next doorまでの部分を
関係代名詞節と言って、どんなThe woman
かということを説明(修飾)します。
ただ、これには隠れたニュアンスが
あって、それは
「近所にはいろいろな女性が住んでいる中で
隣に住んでいるその女性」というように、
“他から区別する”ということです。
このように、名詞(先行詞:ここではthe woman)
と関係代名詞の間をカンマで区切らない
用法を制限用法と呼びます。
一方、 My brother Jim, who lives in Houston, is a doctor.
というときには、Jimとwhoの間はカンマで区切ります。
なぜかというと、brotherのJimは一人しかいないので、
他から区別する必要はないからです。
こういう時は、単純に、「Jimがどんな人か」という”情報を
追加”しているだけです。
こういうのを非制限用法(継続用法)と呼びます。
呼び名は覚えなくても良いのですが、
彼女のアメリカ人の先生が言う通り、
違いは意識しておく必要がありますね。
例えば、The wife who lives in Osaka〜
と制限用法で書いてしまうと、
「他にもwifeがいる中で
“大阪に住んでいる”wife」は
という意味になってしまうので、
気をつけましょう。
と、このくらいは文脈でわかるので半分冗談ですが、
ビジネスでは意味が全く変わってしまうもの
に関しては、まじめに使い分けたいところです。
鈴木 大介
コメント